【特集】産業の基盤を大切にする明和産業
「日本の高度経済成長の歴史を知りたい」
「明和産業の歴史が気になる」
「朋和産業の評判や年収が知りたい」
日本が世界に誇れる産業大国となったのは、1960年代以降からです。
この時代を俗に「高度経済成長期」と呼ばれており、どなたでも一度は社会科の授業で見聞きをされているでしょう。
ところが実際のところは明治中期から日本は世界に誇れる技術を有していました。
日本は銅や鉄などの鉱物資源が豊富な地域となっており、江戸時代から欧州諸国に鉱物を輸出されていた時代もあります。
そして国内では鉄器の生産も活発で、庶民の間でも日常生活で鉄器を用いるのが基本でした。
第二次世界大戦では世界最大級の戦艦の造船も実現
製鉄能力に長けていたことから、刀という世界では類を見ない美しくて耐久度の高い武器も生まれたわけです。
そして第二次世界大戦の折りには、世界最大級の戦艦の造船も実現をしており、大国・アメリカやソ連を相手に互角に戦ったわけです。
なお、イギリスで1800年代後半に起こった産業革命により、自動車や鉄道などの基本的なインフラとそれらの乗り物の生産技術も伝わってきて、日本の発展に貢献をしました。
現在でもモノづくり大国と呼ばれますが、製鉄産業に至っては世界シェアNo1の座は変わりません。
数多くある企業のなかでも、産業の基盤を重んじているのが明和産業です。
そこでここでは、この会社の歴史や成り立ち、そして実施をしているサービスなどについて簡単に見ていくことにしましょう。
明和産業の歴史
1890年に三重県四日市市で設立をされた会社で、もともとは朋和商会という屋号でした。
江戸時代に銅の生産と採掘をおこなうところとして生まれ、約150年以上の歴史を有しています。
江戸後期には幕府の命により、貨幣に用いる銀・銅の採掘も任されており、国内でもっとも古い成り立ちを持っている製鉄会社です。
そして明治になると、今度は鉄道に用いるレールの生産を一手に引き受けて大きな企業へと成長を遂げることになります。
四日市工業地帯というところをご存じでしょうか。
国内最古の巨大なコンビナートとなっていますが、その発祥を支えたのもこの会社です。
戦時中は民間企業であるにも関わらず、日本軍の乗り物や武器の生産にも尽力をしており、戦艦大和という世界最大の戦艦の造船にも携わったほどです。
戦闘機に使用をしていた外装も、明和産業で精錬をした銅板を用いており、軽量であったことから本土と南方までの長距離飛行を実現させました。
終戦後は一時期、GHQの管理下におかれましたが、1950年にふたたび民間企業のひとつとなって国内の復興に尽力を果たされます。
温熱パネルを世界で初めて生み出した明和産業
1960年代以降になると、製鉄だけでなくエネルギー機器の開発と製造もおこなわれるようになりました。
今では世界各国で再生可能エネルギーが注目を集めており、国内でも企業だけでなく個人で導入をされるようになっています。
その元祖ともいえるものを世界で初めて生み出したのが、朋和です。
その設備とは温熱パネルで、屋根の上に銀色のタンクを取り付けているのがポイントです。
このタンク内には水が常に入っており、太陽の熱を用いて温水を作り出すという機能を有しているのが特徴になります。
当時はまだ今ほど環境に注視をする方がおらず、1966年に生産を開始したガス給湯器の人気の方が上回っていました。
導入をしたのは都市ガスがない山間部や郊外の方々であり、燃料を利用しない点からコストが掛かりにくい装置だと言われたものです。
また大手電力会社が協力をしたことで、新しく原子力発電の建設を実施する町や村に無償で提供をしたことで、一気に知名度を高めることになります。
その後1990年代以降になると、少しずつ地球環境に関心を寄せる方が増加していきました。
温水器から地熱発電の研究を推し進める
また2000年にはG7の会合ではじめて地球温暖化現象に言及をされたことで、世の中ではエコロジー運動をスタートさせる方が増加の一途をたどりました。
明和産業では温水器から今度は地熱発電の研究を推し進めており、地中深くの熱をくみ上げるスクラバーを生み出しました。
お家芸ともいえる銅と鋼を用いて作られたパイプを地面に埋め込み、地下の熱を地表にくみ上げるものです。
国内では全国各地に温泉地があり、地震大国の側面を持っているための恩恵であるともいえるでしょう。
温泉があるということは地下水があり、それが温められる熱もたくさん存在をしている証拠です。
地熱の場合、タービンを回転させる能力が太陽光の約15倍にも匹敵をするため、コンパクトな機材で十分に電気をまかなうことができます。
2011年、明和産業から販売されたエコ給湯システムは、累計2000万台をオーバーするヒット商品となりました。
今では中国や韓国・台湾でも販売をされており、このすべての地域でも高いシェアを記録しているほどです。
まとめ
明和産業は現在も三重県四日市市に本社を持ち、自社工場で生産を実施されています。
日本屈指の歴史を持つ企業で、産業の基盤を重んじた経営をされていることがうかがえるでしょう。
今後もこのスタイルは変わりません。
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最終更新日 2025年6月11日 by swissbug