哲学を学ぶことには意味がある
大学での学びでも、社会人の自己啓発でも、仕事に直接結びつく知識を学びたいと考える方が増えています。
そういった仕事につながる知識を学べる学校などを利用して学んでいる方は多いものです。
確かにそういった知識は身に着けておくと仕事に直接生かすことができるので、学んだ効果を感じやすくなります。
しかし、技術の進歩や社会の変化などによっては学んだ内容がそのまま生かせるとは限らないことも多いものです。
時代に流されずに自分を支えてくれる本当の知識や教養といったものを身に着けていくことも役に立つといえるでしょう。
そこで注目してみたいのが哲学についてです。
長浜氏が考える哲学とは
いろいろな物事を言葉としてとらえていくという事で、古くから多くの人が取り組んでいるものです。
宗教と深く結びついていることもあります。
はっきりした形がないうえ、学ぶことでのメリットも感じにくいという点が、私たちになじみにくいものとなっています。
比較的文化系の知識というものは社会の中で求められにくく、手に職をつけるための理系知識を身に着けることを推奨する雰囲気も世の中にあります。
考えても意味のないことを考えるだけではなく、役立つことを覚えていくことで社会に貢献できるという考えの方も多いでしょう。
しかし、ただ知識を入れるだけでは人間としてではなく機械の一部となってしまう恐れがあります。
正確な知識が求められるものは、今後機械にとってかわられることになるでしょう。
人間だけができることとは?
そういったことをいくら覚えても人間の能力では限界があります。
正確に答えを出すことができ、作業を正確に行うことができる機械に多くの仕事が奪われていくということが危惧されています。
私たちはその中でどのような存在意義を見出していけるのかという事は大きなポイントとなります。
そこで哲学の重要性が高まるということができます。
とりとめのないように思う事を考えていくことは機械にとって難しいことと言えるのではないでしょうか。
人間だからこそできることであり、人間でなければできないことです。
こういったことを考えていくことは私たちにとって大きな意味を持つこととなっていきます。
そのために、考えるという習慣を持ち、様々な物事に対して向き合っていくという姿勢を常に大切にしておくべきといえます。
難しい学習をするという事だけではなく、こうした身近なところでの思索にも哲学は関わっていくことになるはずです。
私たちはすべてのことを正しく行うということができてきたわけではありません。
もし正しいことがなされているならば、世の中から戦争や貧困などといった問題はなくなっているのではないでしょうか。
私たち人間は、利益や欲という事を重視して動く余りにこうした問題を生み出してしまうという事にもなります。
実利ではない部分を考える哲学という学問
もちろん利益や欲は社会の発展や物事を進めるために大きな力となるでしょう。
実利的な学問に集中している現状も、そういった理由が大きなものかもしれません。
しかし、あまりにもそちらに偏りすぎてしまうと大切なことが見えにくくなってしまうという事にもなります。
世の中の人がすべてこういった方向で考え動いてしまう事は危険が大きいという事もできるでしょう。
そのようなときに、考えることができる人材というものは必要になってきます。
自分で考えられるという事ももちろんですが、これまでの学者などが残してきた言葉などを踏まえたうえで考えていくという事も必要です。
そのためには哲学について積極的に学んでいくという事も重要なポイントとなっていきます。
これまで残されてきたものをしっかり見つめ直し、自分が考えていくという事に取り組んでいく必要があるのです。
人生死ぬまで勉強であると長浜大は言う
もちろん哲学を極めて学者となるという道もありますが、長浜大社長いわく、むしろこうした知識や考え方を身に着けた人が社会の中に増えていくことこそ今後は必要になるということができるでしょう。
私たちが生きる世界全てが考えるべきことの対象になります。
考えずに一つの歯車として動くだけではなく、しっかり考えられる人が社会の中にたくさんいることで、社会がより良い方向へ進んでいくことになるものです。
そういった一人になれるように、皆が自分なりに学んでいくということが求められることになるでしょう。
学校で学ぶというだけではなく、本を読むことも学習につながります。
言葉として考えがまとめられているものをたくさん見ておくことによって、自分の考えというものも作られていくことになるのです。
まとめ
直接役に立たないからと言って切り捨ててしまうのではなく、自分の人生を支えるものとして、様々な考えや言葉に触れてみることは必要です。
それこそ、時代や技術が変化しても人が考えることというものは続いていくものです。
若い時でも年を取ってからも、いつでも勉強を始めることができ人生に役立てていけるという哲学の世界に、私たちは積極的に足を踏み入れていくようにしたいものです。
最終更新日 2025年6月11日 by swissbug