雛人形の必要性と時代に合った取り入れ方
「雛人形って何のために飾るの?」
「家が狭いのでコンパクトな雛人形を探している」
「雛人形って誰が買うの?」
3月3日は桃の節句であり、日本では昔から雛人形を飾ることが習慣となっています。
しかしながら、女の子がいる家庭やこれから女の子を出産する予定がある家庭では、本当に人形を買う必要があるのだろうかと思うこともあるはずです。
結論から言いますと、絶対に購入しなければならないものというわけではありません。
ですが、これには様々な想いが込められているので、時代に合った取り入れ方をすることがおすすめだと言えます。
桃の節句までに購入するかどうか悩んでいるのであれば、人形の必要性と今の時代に合う取り入れ方についてチェックしておくと良いでしょう。
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雛人形を飾る目的
雛人形は女の子の健康と幸せな結婚を祈る目的で飾られます。
成人しないまま亡くなる子供が多い時代もあり、ずっと健康でいて、素敵な結婚をしてほしいという願いが込められることが多かったです。
もしかすると、現代は幼い頃に亡くなる子供の数が減っているので、このような祈りを込めて人形を飾る必要はないと思うかもしれません。
けれども、子供の健康や幸せを願う気持ちは同じはずです。
医療が発達して健康な状態で大人になれるケースが増えてもこの習慣が続いている理由には、親が子供の幸せを願う気持ちは昔から変わっていないからだと言えるでしょう。
必ずしも立派な人形を用意する必要はない
込められた想いを知れば見方が変わるかもしれませんが、それでも雛人形は高い、置く場所がないなどの考えから購入に積極的になれない人もいるはずです。
おじいちゃんやおばあちゃんなどの世代はかなり大きくて高級な人形を用意するケースが多かったため、祖父母や両親などから立派なものを用意するべきだと言われたことがある人もいるかもしれません。
余裕があって購入を希望する場合に立派なものを買うことは問題ではありませんが、必ずしも立派な人形を用意する必要はないです。
何段以上のものを購入しなければならない、どのくらいの金額のものを購入しなければならないというルールはありません。
大きさや金額で子供を想う気持ちに優劣がついてしまうわけではないので、必要としていないのに大きなものや高額なものを買う必要はないと覚えておくと良いです。
最近はコンパクトな製品も多く誕生している
現代では昔ほど雛人形を飾れるようなスペースがない家が多いこともあり、最近はコンパクトな製品も多く誕生しています。
床の間などに飾らなくても、玄関のシューズボックスの上、リビングにある飾り棚などに置けるような製品も多いです。
両手の上に置けるほどの小さな飾り、お雛様とお内裏様だけの飾りなども増えているため、自宅の飾るスペースに合ったものを探してみることをおすすめします。
サイズが小さなものであれば、価格もリーズナブルだと言えるでしょう。
何十万円もしてしまうようなことはなく、数千円から1万円以内で購入出来ることが多いため、値段を心配している家庭でも購入しやすいものが見つかるはずです。
古くは人形専門店やデパートで購入するケースが多かったですが、現在では子供用のおもちゃを取り扱っているお店、インターネットショップや雑貨屋などの様々な場所で商品を発見することが出来ます。
様々な場所をチェックして、自分たちに合ったものが見つけられるようにすると良いです。
雛人形は誰が購入するのか?
また、雛人形を買うことにする場合は誰が購入するかという問題が生じることも多いと言えます。
母親の実家が購入するという風習の地域が多いですが、近頃はこれもこだわる必要がありません。
実家が購入してくれると言ってくれている場合はお願いしても良いですし、夫婦で自由に購入することも問題ないと言えます。
ただし、先に双方の両親と認識の擦り合わせを行っておかないとトラブルの原因になりかねません。
母方の実家から何故購入させてくれないのかと責められたり、父方の実家から母親の実家が買わないなんて非常識だと言われたりする恐れもあります。
トラブルを防止するためには夫婦で考えをまとめ、事前に双方の両親に事情を伝えておくことが大事です。
まとめ
雛人形は日本の素敵な伝統の1つだと言えます。
家に飾っておけば子供が季節を感じたり行事について理解を深めたりする手助けにもなりますし、子供の幼少期の思い出の1つになる可能性も高いです。
そして、親の子供を大切に想う気持ちを形にしやすいため、分かりやすい方法で気持ちを示したい場合にもピッタリだと言えるでしょう。
とても素敵なものではありますが、現代においては必ずしも用意しなければならないという風潮ではなくなっています。
人形がなくても親が子供のを大事に考える気持ちに変わりはありませんし、結局のところは家族の考え方や方針次第だと言えるでしょう。
無理に購入したり飾ったりする必要はないですが、少しでも購入したほうが良いという気持ちを持っている場合は時代に合った取り入れ方をすることがおすすめです。
形式にこだわる必要はないので、夫婦や実家の両親などと一緒に素敵なアイテムを選んでみると良いでしょう。
最終更新日 2025年6月11日 by swissbug